基本仕様

基本仕様

<標準仕様>

<基本性能 断熱編>

住まいの不満に関する1万1千人のアンケートによると、不満ランキング 1位暑い、2位寒い、3位結露と、上位が住まいの暑さ、寒さについてで、断熱性能に関するものです。冬湿気の多い雪国長岡の気候になると、暑いよりも寒い、結露が逆転して上位2つになることでしょう。私たちはこの上位3つの困りごとを解決する高断熱な住まいを推奨しています。

<基準とする性能は暖房負荷>

断熱性能を表す大切な指標として、UA値(外皮平均熱貫流率)、Q値(熱損失係数)、C値(相当隙間面積)という値が存在しますが、私たちは太陽エネルギーの力(日射取得量)等も考慮した、暖房負荷(暖房時期に室温をある温度に維持するために必要な暖房エネルギーの量)を最も大切な基準に考えます。建物の周辺環境や隣家の状況、窓の位置の計画の良し悪しによって住まいのあたたかさ(掛かる暖房エネルギー量)が大きく変わってしまうからです。なので、1棟1棟周辺環境の状況、太陽の方向に合わせて、プランニングし、燃費計算をして暖房負荷を算出していきます。(暖房負荷を良くしようとする為にはQ値、C値も良くしないと駄目です)

<実燃費に近いと評判の建物燃費ナビによる基準値>

建物の燃費を計算するソフトが日本にはいくつか存在しています。その中でも、実際に掛かる燃費に近いと実務者の評判の高い建物燃費ナビを私たちは使用して燃費を算出しています。他のソフトに比べると厳しい設定です。

このソフトによる燃費計算で、年間暖房負荷(暖房時期に室温を20℃に維持するために必要な暖房エネルギーの量)60kWh/㎡・年以下を基本性能とします。C値は0.7cm2以下、Q値は暖房負荷の基準に合わせて1前後を基準とします。

この性能が、現在最もコストパフォーマンスが高いと私たちが考えている、床下エアコン暖房方式で、住まい手の多くの方に満足して頂ける性能となります。欲を言えば40kWh/㎡・年 以下としたい所ですが、コストパフォーマンスを考えると40~60 kWh/㎡・年の所で落ち着きます。年間の暖房費でいうと40,000円程度で、真冬でも24時間家中の温度差の少ない、あたたかい住まいで暮らせることとなります。この値のレベルの住まいですと夏も涼しく(8月の間1ヶ月冷房つけっぱなしで冷房費5,000円程度)、結露の悩みからも解放されます。

<床下エアコン暖房方式>

エアコンは空調の優等生

エアコンは空調(空気調和)の4大要素の暖房、冷房、除湿、加湿のうち加湿以外の3要素を兼用した多機能な設備です。そして、その3要素のすべてにおいて、他の冷暖房設備より、光熱費が一番安く上がります。また、エネルギー消費量の多い暖房と冷房を兼ねている製品はエアコンの他にほぼ存在しません。

これだけ多機能で省エネなエアコン。高価で当たり前なのですが、日本では需要が高く、6畳用の普通の機種のエアコンが5万円でも購入できるほど、低価格です。エアコンはコストパフォーマンスの優れた超高性能な空調設備なのです。

暖房 冷房 除湿 加湿
エアコン
ファンヒーター
電気ストーブ
除湿機
加湿器

床下エアコン暖房で快適な暮らしを

人間にとって快適な温度は、頭部が22℃程度、足元は26℃程度と言われています。頭寒足熱、上下温度差4℃が快適な状態ということです。

では、床の表面を直接温める床暖房はどうでしょうか?

1階各部屋の床を暖めようとすると広い面積での敷設が必要になり、設置費用が掛かってしまいます。また、床温度が熱くなりすぎて無垢床材だと変形することがあり、使えないことも多いです。
床下エアコン暖房ですと、1台で1階の床全体を暖めることができますし、床板は間接的に暖まる為、熱くなりすぎず、足触りの良い無垢材も利用することができます。そして、1階の床温度(22℃前後)は1階の空気温度(20℃)+2℃くらいに保てることが多いので、理想の上下温度差に近い状態に保つことができます。

私達は、この空調の優等生エアコンを利用した床下エアコン暖房が、最も快適かつコストパフォーマンスの優れた暖房方式だと考えています。
ただし、この床下エアコン暖房は、適切な断熱・気密工事を行わなければ効果を得ることができませんので注意が必要です。

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[床下エアコン暖房のメリット]

  • 快適な室内温度(上下温度差の少ない)環境が作れる
  • 設置費が安い
  • 燃費が良い(一冬4万円程度)
  • メンテナンス性が良く、交換費も安い
  • 無垢の床材が使える
  • 不快な風を感じない